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一杯のハーブティー、一人の私

みや

2026.05.25

デイサービスへ向かう母を送り出し、玄関のドアが閉まる。そこから私の「自分を取り戻す時間」が始まる。

友人に教えてもらったハーブティー。棚に並んだいくつかの茶葉から、その日の気分に合うものをひとつ選ぶ。お湯を注ぐと、ふわっとハーブの香りが立ち上がり、部屋の空気が柔らかく変わる。

一口飲むと、張り詰めていた心がゆっくりと解けていくのがわかる。介護に追われていると、どうしても自分のことは後回しになり、心に余裕がなくなってしまう。けれど、この温かくて香りの良い一杯が、ざわついていた心を静め、安らぎを運んでくれる。

ハーブティーを取り入れる前は、知らず知らずのうちに心がキリキリと尖っていた。でも今は、この数分間のおかげで、再び母と向き合うときに少しだけ穏やかな気持ちでいられるようになった気がする。

私にとって、このお茶を淹れる時間は、単なる休憩ではない。日常の中に埋もれそうになる自分を、もう一度救い出すための大切な儀式なのだ。