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子の心、親知らず

久保田幹也

取材OK

2026.04.28

「死んだらどっかの池に簀巻きにして沈めてくれ」

母の口癖で、言いたいことは分かる。豪勢な葬式はいらない…という意味で言っているのだと思う。
だが、子どもからすればそんなことできるわけがないというのが本音だ(というか、そもそも大事件になる)。

物価高騰でいろんなものの値段が上がる中、我が家には母の介護費用と墓石の問題がある。
介護が必要になるかどうかは脇に置いたとしても、用意しておいて損はない。
ただ問題は亡くなった後に入る墓の問題である。

我が家には墓がない。
ないわけではないが、諸般の事情で母はそこに入りたくない。
そうすると必然的に墓がいるわけだが、当然準備なんてしているわけもなく…である。

墓の話だけではない。
なにかと茶化してきて、自分の本心を隠してしまう。これが我が家の母の問題点だ。
だからこそ、本人が何をどう思っているのかわからないのである。

子どもとしては、親のためにいろいろと用意してやりたい。
だが、負担をかけまいと茶化してくる。
どこかで腹を割った話をしないと、残される私は何をしたらいいのかわからないのが現実である。

親の心 子知らず、子の心 親知らず とはまさにこのことである。