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ケアラー体験記

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「ケアマネジャーなんかいらない」と思っていた、私のいま

Coco

2026.04.10

我が家が介護保険を使い始めて、もう16年になる。
何度目かの入院のとき、病院のMSWから介護保険の利用を勧められたのがきっかけだった。

もともと我が家は医療から始まっている。
医療の世界では、誰かが先回りして何かをしてくれることは少なく、自分で調べて、自分で動くしかなかった。だから、介護保険の仕組みも、よく分からないまま手探りで進んでいった。

訪問看護を利用したくて、市役所で紹介してもらった事業所に電話をかけた。
そのときに「ケアマネジャーは決まっていますか?」と聞かれ、私は「いらないので訪問看護をお願いしたい」と答えた。

電話に出てくれた所長さんは丁寧に説明してくれたけれど、正直なところ、よく分からなかった。
結局、その訪問看護ステーションにいるケアマネジャーが最初の担当になった。

それでも、しばらくの間は、ケアマネジャーの役割がよく分からなかった。
この人は何のためにいるんだろう、と思いながら過ごしていた。

母が入院したときも、デイサービスの停止連絡などはすべて自分で行った。
病院とケアマネジャーが連携していれば動くはずのことが、そうなっていない。
結局、間に入るのは自分だった。

それなら、ケアマネジャーはいらないのではないか。
そんなふうに思っていた。

そんな状態で、1年以上が過ぎた。
介護者の会で、「ケアマネジャーって何をする人なんですか?」と聞いたとき、
自分の認識がずれていたことに気づいた。

そして、ケアマネジャーを変えることにした。

所長さんにそのことを伝えると、
「あなたには合わなかったわね。ごめんなさいね。私が責任をもって探してきます」
と、そう言ってくれた。

その言葉に、少し救われた気がした。

紹介された二人目のケアマネジャーに対しても、最初は期待していなかった。
ケアマネジャーにいい印象がなかったからだ。
「はいはい」という気持ちで関わっていたと思う。

それでも、その後いろいろなことがあり、
ケアマネジャーの方から歩み寄りを示してくれたことがあった。
それをきっかけに、私も少しずつ関係を築こうと思うようになった。

そのケアマネジャーは、11年間担当してくれた。
その後、地域包括支援センターへ異動となり、担当が変わった。

三人目は短期間で退職し、四人目は数年で施設長へ昇格して異動。
法人内の異動を経て、二人目のケアマネジャーが再び担当となり、現在に至っている。

前に担当してもらっていた頃からは、すでに3年ほど経っている。
母の状態も変わり、私自身も変わった。

当時は電話での連絡が中心だったが、今はショートメッセージでやり取りができるようになった。
そんな小さな変化も含めて、関係の築き方は少しずつ変わってきた。

15年、あるいは16年という時間をかけて、
ケアマネジャーとの付き合い方が、ようやく半分くらい分かってきたような気がしている。