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ケアラー体験記
介護生活の中で見つけた日々の楽しみ・ライフハック
座椅子ベッドに込めた、最期までの約束
neru
2026.03.21
7年間の在宅介護を経て、4月に開所する新設のグループホームへ母の入居が正式に決定したのは、2月中旬のことです。
その瞬間、私は心に強く誓いました。
「お母さんの介護第二章を、最高の部屋で迎えよう」と。
まずは、部屋の寸法を測ることから始めました。
施設へ移っても自宅と同じようにリラックスして過ごせるよう、使い慣れたテレビとブルーレイデッキを持ち込みました。
そして、座椅子を2台。これをフラットに並べると、私専用の簡易ベッドになります。
「いつか訪れるお母さんの最期の時、私はここに泊まって、ずっとそばにいよう。」
それは、入居前から自分自身と交わしていた、大切な約束でした。
母の衣類にも、私なりのこだわりを詰め込みました。
母は通所介護の頃から「しまむら」を愛用する、いわゆる『シマラー』です。
幸い母には麻痺がないので、 私は極力ボタンのある服を避け、被り物の重ね着を選んできました。
同じ形で色違いのものを用意すれば、施設の職員さんにボタン付けなどの手間をかけさせず、洗濯の際にもご迷惑をかけないと思ったからです。
トップスは顔映りの良いイエローやピンクなどの明るい色、ズボンは黒や茶などの落ち着いた色でまとめました。
ズボンについては、後から買い足す際にもサイズや丈の履歴が正確に確認できるよう、あえて通販を利用して記録を残すように工夫しています。
靴下やパジャマ、タオルにいたるまで同じ形の色違いで揃えたのは、母が自分のものだと一目で分かるようにするためです。
施設で洗濯物を畳む際、入居者の方も手伝いをすることがあると聞いていたので、母自身が自分のものを探しやすければ良いな、という願いを込めました。
施設内は常に快適な温度に保たれているため、基本は長袖のカットソーに、お洒落なスモックを重ね着する通年使用にし、衣替えの手間も省きました。
春秋と冬の外出用のコートは、外にいても一目で母だと分かり、写真に撮っても明るく映える、綺麗なオレンジ色を選びました。
そして、持ち物の一つひとつに、丁寧に母の名前を書きました。
その作業の途中、ふと、私が幼稚園へ上がる時、母がこうして私の持ち物に名前を付けてくれたことを思い出しました。
恐らくあの時の母も、今の私と同じように、これからの私の生活がどうか幸せでありますようにと、一筆一筆に願いを込めてくれていたのだと思います。
「お母さん、あの時はありがとう。」
名前を書くたびに、母への溢れる感謝の気持ちが、私の心を満たしていきました。
完成したこの部屋は、私にとっても非常に居心地の良い場所になりました。
面会に行くと、座椅子に腰掛けて一緒に録り溜めたドラマを観たり、持ち込んだ小さなテーブルで仕事をしたり、、、。
その時間は、在宅介護をしていた頃と何一つ変わりません。
また入居してからしばらく経つと、母の部屋は他の入居者ご家族や入居を検討されているご家族が見学に来られるほど、評判になりました。
ここは、私と母にとっての「第二の我が家」です。
この場所なら、私はこれからもずっと母と真っ直ぐに向き合い、最高の時間を共有していけます。
あの時の決断は、決して間違っていなかった。
今、心からそう思っています。
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