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笑顔で生きる、それが最後の親孝行

elle

2026.02.25

今年もまた桜の季節がやってきます。
母が亡くなってから八年目、父が亡くなってから三年目の春になります。

仕事を定年退職し、今は毎日が日曜日のような暮らしです。
やりたいことができる環境があり、習い事や趣味に向き合う時間もあります。
まわりから見れば、自由でのびのびと過ごしているように映るのかもしれません。

桜の季節になると、両親の車いすを押して桜並木を歩いた日のことを思い出します。
ゆっくりと進む道。ひらひらと舞う花びら。
あの時間は、何気ないようでいて、かけがえのないひとときでした。

あの頃の私は、仕事をしながら両親が少しでも快適に安心して生活してもらえるようにと動いていました。
施設での介護でしたが、その中で自分にできることはやれたと思っています。
今振り返ると、支えられていたのは私のほうだったのかもしれません。

父も母も、最後まで私のことを気にかけてくれていました。
そのまなざし、その言葉、その存在そのものが、どれほど私の力になっていたのか。
今になって、胸にしみるように感じます。
寂しさもあります。悲しさもあります。
でもそれ以上に、深いところから湧き上がってくるのは「ありがとう」という感謝の気持ちです。

育ててもらったこと
見守ってもらったこと
心配してもらえたこと

その一つ一つが、今の私をつくっているのだと思います。

だからこそ、これからの日々を大切に生きていきたいのです。
楽しいと思えることに素直に向き合い、笑顔でいる時間を増やしていくこと。
それが、私の最後の親孝行だと思っています。