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ケアラー体験記
ケアラー喜怒哀楽
22年ぶりの進路指導
neru
2026.02.23
認知症の母の在宅介護を始めて7年が経とうとしていました。
通所介護を利用しながら必死に守ってきた日常でしたが、12月のある日、ケアマネジャーさんとの月に1度の面談で転機が訪れました。
来春、自宅のすぐ近くに新しいグループホームが開設されるというのです。
ケアマネジャーさんを送りに出た庭先で、二人きりの会話。
提示された金額や立地は、願ってもないほど好条件でした。私はその場で「問題ありません」と即答しました。
けれど、口から出る言葉とは裏腹に、心は激しく揺れていました。
「母はどう思うだろう。私の気持ちがまだ追いつかない...。」
正直な葛藤を伝えると、ケアマネジャーさんは「ゆっくり一緒に考えていきましょう」と優しく言い残して帰って行かれました。
母のいる部屋に戻っても、どうしても顔を見て切り出すことはできませんでした。
私は誰かに助けを求めるように、親戚や友人にメールを送り、年が明けると、ふと思い立って高校時代の恩師に手紙を書いていました。
「学校へ遊びにおいで。」
恩師からの返信に導かれ、22年ぶりに母校の学び舎を訪ねました。
私立校ということもあり、先生はまだ現役で、かつて母を交えて行った三者面談のことまで覚えていてくださったのです。
懐かしい廊下、教室の匂い。そこにあるすべてが、介護に追われ強張っていた私の心をゆっくりと解きほぐしていきました。
先生は迷う私の話をじっくりと聞き、的確な助言をくださいました。
それは、22年の時を経て再び受けた「進路指導」でした。
母を施設へ託すことは、決して逃げや諦めではない。私たち親子がより良く生きていくための、新しい道なのだと、ようやく思えるようになりました。
その後、私は系列のホームを見学し、運営会社の理念も自分なりに調べました。
そして、ようやく仮申し込みをする決意を固めたのです。
母と私のこれからのために、あの日、母校の風に背中を押されたことは、一生忘れることのない大切な記憶です。
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