ログイン
マイストーリー
ケアラー体験記
ミーティング議事録
チームケアコン
ブログ
イベントカレンダー
公式ショップ
最新情報
toggle navigation
ログイン
マイストーリー
ケアラー体験記
ミーティング議事録
チームケアコン
ブログ
イベントカレンダー
公式ショップ
最新情報
利用規約
プライバシーポリシー
特定商取引法に基づく表記
ケアラー体験記
介護サービス・制度活用法
介護サービス計画書に刻まれた「覚悟」と「安堵」
neru
2026.01.25
母の施設での生活は、5年9か月でした。
幸いにも常時医療を必要とする大きな病を患うことはありませんでしたが、認知症が少しずつ母から「食べる」という行為さえも忘れさせていきました。
次第に食が進まなくなった母を診て、訪問医師から「終末期に入りました」と告げられた時、また一つ大きな節目が来たことを悟りました。
私は、延命のための積極的な治療は望まないこと、そして、この住み慣れたグループホームで最期まで母を過ごさせてあげたいことを伝えました。
施設側と何度も話し合いを重ね、ついに「看取りの同意書」を交わしました。
その夜、改めて同意書と介護サービス計画書を見返すと、言葉にできない複雑な思いが込み上げてきました。
母の居場所を最後まで確保できたという深い安堵感。それと同時に、抗いようのない「その時」が近づいていることへの恐怖心。
そして、残されたわずかな時間で母に何をしてあげられるだろうかという切ない期待感…。様々な感情が波のように押し寄せ、私はなかなか寝つけませんでした。
書類の中に、ふと目が止まった一文がありました。 『最期の一息まで寄り添います』
その力強い言葉に触れたとき、私は初めて気がついたのです。
看取りには、家族の覚悟だけでなく、それを受け入れる施設側にも、計り知れないほど重い「覚悟」が必要なのだということを。入居時からホーム長さんは交代していましたが、あの時に感じた「共に支え合う」という想いは、後任のホーム長さんや職員の皆さんにも、静かに、そして力強く引き継がれていました。
この施設を選んで本当に良かった。心の底からそう思えた瞬間でした。
それから始まった看取りの時間は、10か月という穏やかな日々でした。
母は食事を忘れても、私が差し入れるフルーツだけは、いつも「おいしいね」と言うように、嬉しそうに食べてくれました。
最期の時が迫る中、母は旅立つ前日まで施設のイベント(クリスマス会)に参加することができました。
沢山の医療従事者や介護職員の皆さんに囲まれ、母の人生は最期の一頁まで鮮やかな彩りに満ちていました。
母は、とても幸せだったと思います。
今、施設介護を検討されている皆さんに伝えたいことがあります。
施設は決して「一度決めたら動かせない終の棲家」ではありません。本人の状態や家族の状況に合わせて、共に歩み、形を変えていく伴走者のような存在です。
あの日の介護サービス計画書に刻まれた「覚悟」は、私たち家族にとって、かけがえのない「最後までの安心」という光に変わりました。
一覧に戻る
ログインはこちらから