contact

ケアラーズコンシェル

ケアラー体験記

ブログ

お正月も介護スタッフは働いてくれています「ありがとうございます」

Coco

2026.01.03

今年のお正月、久しぶりに母と丸1日過ごしました。
母は85歳、レビー小体型認知症で要介護5です。立ち上がりや歩行は介助が必要で、重心もずれがちなので介助にもそれなりの技術がいります。食事も「口に入れば食べられる」のですが、そこまでの準備や誘導はすべて介助です。座れるとはいえ、ずり落ちることもあるので見守り必須。つまり、実質ほぼ全介助です。

ここ数年で、2回ほどコロナ隔離生活を経験しているので、
「1日ぐらいなら、なんとかなる」
という感覚はありました。排泄介助も食事介助も回数が増えるだけ。シャワー浴もなんとかなる。とはいえ、1日はやっぱり長いです。

それでもせっかくのお正月なので、氏神様まで車いすで散歩に行くことにしました。

そこからがもうイベントです。
まずは防寒対策で母に厚着をさせ、車いすを玄関にセットし、荷物も積み、自分も防寒。そこから母を一人介助で外に出します。戸建てなので、前面道路まで3段の階段があります。ここが難所でした。車いすに座らせるだけで体力の30%は削られた気がしました。

そして、そこからは大冒険。
地元を車いすで回るのは初めてで、バリアフリーの大切さを痛感しました。毎年お参りしていた3つの氏神様のうち、1つは階段の上なので最初から断念。1つは無事参拝。もう1つは縁石があり、ウィリーすれば行けそうでしたが、タイヤの空気が少なく衝撃が強い状態だったので諦めました。そもそもウィリーは危険ですよね。

風がなかったので日向は暖かく、母も起きていてくれて、なかなか良い散歩でした。
そのまま24時間365日営業のスーパーにも寄りました。車いすでの買い物も初体験で、お客さんが少なくて助かりましたが、かなり気を遣いました。道路状況を拾うタイヤで、母の乗り心地も良いとは言えなかったと思います。

それでも、とても良い経験になりました。

ただ、これが毎日続いたら正直しんどいです。
“1日限りの介護係だからこそ耐えられる” というのが本音です。

お正月から運営してくれているデイサービスセンターには本当に感謝しています。
今年は2日は満員で利用できず、一緒に過ごしましたが、3日はショートステイに預けました。つまり、お正月にも24時間体制で働いているスタッフさんたちがいるということです。本当にありがたい存在です。

私の住む町は、比較的介護サービスが充実しているほうだと思います。
日曜日も、お正月も通所介護を利用できるのは、珍しい地域かもしれません。リソースの少ない地域では、きっとショートステイは取り合いになっているはずです。「満員です」と言われたら、それで終わり。それでも介護は続きます。

これは、なかなか大きな社会問題だと感じています。
介護事業者は倒産していく一方で、「介護報酬を上げよう」という議論は出ています。でも、それだけでいいのでしょうか。介護事業は保険事業なので、利用されなければ売り上げは上がりません。

だから私は、
介護サービスを「利用する」ということ自体が、介護事業を支える一つの方法
なのだと思うようになりました。

もちろん、自己負担がありますから、生活との相談は必要です。
それでも、サービスを使うことで事業所が続き、職員さんの職場が守られ、結果的に将来の利用者も守られる。そう考えると、「使うこと」は、自分のためであり、社会のためでもあるのかもしれません。