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ケアラー体験記
要介護者以外の家族との向き合い方
姉は姉、私は私
Coco
2025.11.11
姉と私は、育ってきた環境も価値観もまったく違います。
姉は中学から私立のお嬢様学校に通い、二十五歳で結婚して家を出ました。
私は地元の学校に通い、そのまま母と暮らしてきました。
その違いが、母の介護が始まったときに大きく現れました。
認知症の母との毎日は、喧嘩のようなやり取りの連続でした。
どうしても感情的になってしまう日もあり、私はいつも疲れきっていました。
そんな状況の中で姉に相談しても、どこか他人事の反応でした。
その度に、私の中で怒りや孤独が積み重なっていきました。
ある時、姉に言われた言葉があります。
「お前が大人になれ」
その一言は、私の胸に深く刺さりました。
母の状態も、私の生活も、心の重さも何も知らないまま投げられたその言葉に、
“この人は全くわかってくれない” という気持ちがあふれました。
あの時の苦しさは、今でも忘れられません。
しかし時間が経つ中で、私は気づきました。
姉は嫁いだ後の人生の方がずっと長く、母との関係性も私とはまったく違う。
価値観も経験も、生き方も違う。
だから、私と同じように母に向き合えるとは限らないのだと。
「違う人間」であることを前提にしなければ、
いつまでも期待して傷つくばかりだと思いました。
そう気づいてからは、
姉に“何をさせるべきか”を冷静に考えられるようになりました。
無理なことを求めず、でも母とのつながりが途切れないように。
今では、2ヶ月に一度の母の通院だけは、姉に関わってもらっています。
そのたびに、私・姉・母の3人で写真を撮るのが小さな習慣になりました。
すれ違い続けた家族の時間の中で、
その一枚一枚が、私たちの距離を少しずつ埋めてくれているように思います。
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