母が静かに旅立ったのは、2020年のクリスマスイブでした。

🌟彩りに満ちた最期の時間
その日を迎える3日前から私は母の施設に泊まり込み、最期の時間を肌で感じながら共に過ごしました。
母は看取り期でも前日には施設のクリスマス会に参加して、皆さんの輪の中に居ました。
最期まで彩りのある人生でした。とても幸せだったと思います。その光景は私にとって永遠の宝物です。

✨形を変えた絆：「おかえりなさい」が言える幸せ
母を見送った時、私の心に湧き上がったのは、「これからは、いつでもどこでも母と一緒にいられる」という強い確信でした。
「おはよう」「行ってきます」「おやすみなさい」が、いつでも伝えられる。
介護の形は変わっても、母を以前よりずっと身近に、そして心の中で永遠に強く感じられるようになった瞬間でした。私の心の中に「介護は終わった」という感覚はありません。

🤝コミュニティがくれた宝物と、確信の道
私は、母がお世話になった通所介護と入所施設の、今も変わらぬ１番のファンです。
そこには、母の大切なコミュニティが確かに存在していました。
「私の選択は間違っていなかった」と、今も確信しています。
「介護卒業生」となった現在も、家族会などでそのコミュニティとの交流は続いています。
私の中で介護という経験は決して「終わり」ではなく、今も生き続けていると強く感じています。

💖後悔なき愛と、未来への誓い
旅立ちの時、もちろん寂しさはありましたが、それを上回る「後悔がない」という強い思いが、私の心を支えてくれました。母にできる限りのことをやり切ったという、深い安堵感に包まれていたのかもしれません。
そして今、数年が経ち振り返ると、母は介護を通して私を人として育ててくれたのだと、心から感謝の念が溢れます。
母のお蔭で、私は本当に多くの方々の温かい助けを得ることができました。
だからこそ今度は私のこの経験が、誰かの選択肢を増やす一助になれることを願っています。