介護に自己犠牲はつきものか
「家族の介護は自己犠牲が伴うと思っていました。 そんなことないんですね。」 って、とある講演会の質問タイムの時に 目をウルウルさせて感想を行ってくださった方を 今でもよく覚えています。 自己犠牲・・・ これを、私は「ケアラーファースト」と言ってるだけで 捉え方だと思うのです。 「介護がはじまったら自分の事を第一優先で考えてください」 これ鉄則です。 そうは言っても、目の前の状況に振り回されることは多々ありますし それは仕方ないことで、悪いことでもないと思います。 この瞬間を「自己犠牲」と言うかもしれないです。 2019年に母が誤嚥性肺炎で入院しました。 心配で心配で毎日毎日毎日病院に行きました。 午前中に行く時もあれば、夜に行く時もある。 とにかく、毎日いってました。 看護師さんやリハビリの方とは 顔を覚えてもらえるくらい毎日毎日です。 デモ、私も、まぁまぁいいお年頃なので だんだん疲れてくるのです。 「はぁ・・今日も行かなきゃ」 って、いつの間にか、思考がそんな風になっていました。 ある時「今日、行くのやめようかな。でも看護師さんたちにどう思われるかな」 って思考が頭をよぎった時に はっとしました。 何のためにお見舞いに行っているのか 誰のためにお見舞いに行っているのか そもそも「毎日来てください」なんて、 誰からも言われてない・・・ 「ケアラーファーストで良かったんだ! 私は看護師さんを気にしていたけど、 忙しい看護師さんたちが、私を気にするはずがない、 何を思いあがっていたんだ!」 と、恥ずかしくなりました。 その日は、お見舞いに行くのをやめました。 それからは、 そうは言っても、看護師さん達も「ご家族様」に伝言もあるだろうから わざわざ電話をもらう事のないように 100均で売ってるホワイトボードをもっていって 次は何日何時頃に来ます って看護師さん用のメモを残すことにしました。 介護に自己犠牲はつきものですけど その状況が自己犠牲かどうかは、自分で判断すればいいし 自己犠牲って被害者っぽい言い方ですから 「ケアラーファースト」で覚えていただいた方が いいような気がしなくもないです。