【第35回議事録】7040問題!8050問題!他人事ではない私たち 「受援力」を身に着ける

2019年07月20日

今日の参加者

今日の参加者は男女ごちゃまぜ10名にオブザーバーが3名でした。 オックスフォード大学と早稲田大学の研究者が参加してくださいました。 ドタキャンもありました。ドタキャンは問題ありません。ただ、連絡がないと心配なので、後日でも連絡を頂けると状況もわかって助かります!

なぜこのテーマにしたのか

なぜ、このテーマにしたかというと・・・ 近年の事件事故の背景にある、社会問題 「殺しちゃう、死んじゃう」は絶対ダメ! アラフォークライシスと言われるように就職氷河期、非正規が問題なのか? これは社会の責任なのか?! そんな状況で「いま」私たちは何をすればいいのか どう生き延びていけばいいのか 何をしてあげればいいのか 自分たちも会社をやめない 会社がつぶれるかもしれない、つぶれたときに介護が続いていたらどうしたらいいのか 私たちはある意味立場的に紙一重 ************* 製造関係で工場関係 年内閉鎖が先日きまった。 無期雇用の派遣非正規なので1月以降の働く場所を探さなくてはいけなくなりました 正社員でも工場勤務の人は退職する人がほとんど(工場が地方にしかない) 今年ようやく正社員になったのに・・という人もいる ************* 私たちにできることは何だろう・・・ こういう(本介護者の会)場所に接点があるから、気持ち的には孤独にならない可能性はある こういうところの存在のアピールをしなくてはいけないのかな ************* プライドや隠したい気持ちにも寄り添える場所っていうのもいいかも 私たちができることは何かの接点になることはできるのではないでしょうか 離職票を出す窓口の人が気持ちに寄り添ってくれる人だといいよね 仕事がすぐになくても、窓口のひとが何か言ってくれるだけで選択肢が広がるのかな ************* 仕事がなければ両立も何もできない 仕事がなくては意味がない 私ひとりぐらい休んでも、は違う 休むことを正しいとするのは違うかな

この会にコンタクトをとった理由は

介護はまだですがなんとなく不安が出始めて 他の人はどうやって両立させているんだろう、という疑問 パートタイムだったり、入院だったり、同じ人環境の人がいなくて 引っ越したくて、要介護者と一緒に住めるには。とか、そういう情報が欲しくて検索しました 和氣さんの黄色い本の読者でこの会を知りました 入所してても介護なのよって言ってもらえて、参加しようと思いました ************ お金を出しているだけでも、気持ちを寄せていても介護 介護の形はいろいろあっていい ************ 常に最前にいるので徒労感しかない この距離感で介護の話ができるのは、活動していていいのかなと思える この活動の意味を問うてしまう

徒労感が強いってどんなことですか

参加動機から、主催者の「徒労感」についての掘り下げがありました・・・ ************ これだけやってても、介護保険が一般常識化にならない まだ質問が来ただけいい、興味をもって参加してくれるだけいい 寝た子を起こすのは大変 残念なケアマネジャーにあたったといっても困るのは自分 周りのせいにしたところで意味がない 残念だったねーではすまない それを知ってるだけに、気づいてない人に気づいてもらうことに苦労している ************ 皆さん、ひとりひとりが隣の人に声をかけてあげるだけで、どれだけスピードがあがるか 介護を知らない隣の人からしたら、介護者は貴重な存在 介護をしていることを公表するだけでとても貴重 やってもらうことばかりを考えるのではなくて、経験者としてできることを考えたい 介護経験は価値になる、そこにプライドを持ってほしい 介護経験者は厄介者ではない、家族もどこか引け目を感じている人がいる ************ そうはいっても、ドラスティックな変わり方はしないよね 年をとること、弱っていくこと、生産しない人、生産しきった人の価値とか、そういうのが変わっていかないと、介護=迷惑という価値観が亡くならない 介護業界的に悲観的になっている気がする プライドを持てといいたい みんながみんなダメだとは思ってない やる気満々のケアマネジャーを探すにはどうしたらいいの? その地域にいなかったらどうしたらいいの? だから、利用者が賢くなる方が手っ取りばやい 有料老人ホームに行くと、お茶を出してくれる 私たちはお客様だから 向こうの人にとってはお客様、ご家族様、お嫁様、 「家族が来たのにお茶も出さない」と文句を言う家族もいる 介護職のひとはお茶を出す人ではないので、その時間があったら介護をしてほしい

ケアマネはどうやって探した?

要介護になってから探した 地域包括に紹介してもらった でも、その人は「〇〇日に訪問します」といってこなかった 電話をしたらそのCMが出て「時間を間違えていた」と言ってたけど、多分忘れていたのだと思います でも、デイサービスに通っているだけなので、今のところはケアマネを変える必要はない 変えるのも面倒なので、今のところこのまま 根比べでそのうちケアマネが辞めるんじゃない? 私はケアマネジャーに条件があった ・土日空いてる事業所 ・多職種の方が所属している事業所 ・年齢層の高い事業所 それで知識も豊富で提案もしてくれてたケアマネジャーが担当についたけど、気づいたら辞めてた 新しいケアマネが担当についたけど、引っ越したいので今変えてもしかたないかなと思っている ひとりで介護するにはどうしたらいいのでしょうか? 介護が始まるもっと前からアドバイスが必要だと思う 退院してから歩けなくなった 同居もできないし、会社の近くに引っ越しちゃおうか、と思っていたのでケアマネは変えていない 入院の時にいろいろと制度上のトラブルになってしまって、ケアマネジャーも知らないことだしで困っている いろんな制度を自分で調べるのは限界がある でも「知らないお前が悪い」になるし ケアマネが全部知っているわけでもない 世の名縦割りすぎる 気づいていってきた人だけに知識が与えられるのが現実 介護者として知らなくてはいけない知識は制度を横断してる どういう相談先があるのか、どういう相談をしていいのか、一生知らないで終わるひともいる 概念がなければ調べようにも調べられない 制度の縦割りで梯子を外された気分は当事者じゃないとわからない ケアマネはすごい頼りになる存在なので制度を横断的にをつないでくれる仕事をしてもらいたい わかんなかったらケアマネに聞いちゃえ!っていう感じなので ある時「そっから先は施設のケアマネとやってください」って言われると 「あ!ここまでの領分なのか・・」って体験して初めてわかる 梯子を外された!と傷つくこともある その怒りを、ここでぶつけてくれれば、違う方向にもって言って差し上げられるけど こういう場所も知らないと、心のシャッターが下りてしまう そういう時って特に弱っているからね

本人の声を拾ってあげることができないかしら

こういう場所を知っていることで引きこもりにならないのであればこの会の意味がある 何かできないかしら・・ ここには知恵とネットワークがあることを知らない人たちにどうやったら気づいてもらえるのか 介護が始まる前の方からすれば 介護は知らないことがたくさんあって、情報は取りにいかなくてはいけない でもどうやって?と不安しかなかった 同僚はフルタイムの仕事 介護をしているのに、つらくなったりしないのかなと思うけど、誰よりも生き生きとしている どういうところからきているのかを知りたくて話をきいていた 動かない人を動かせるのは「気づく」ことが重要 一歩が大事で、その一歩が興味を深堀してくれる *************** 「せっかくだから海外の事情も聴いてみよう」という脱線 イギリスはサポートをしている人もサポートをされる権利がある 介護者支援は介護者は主役 厚労省管轄の「介護」の考え方は要介護者が主で、家族は従 だから、ケアマネ達も家族のサポートというけど、主従の関係 分かりやすく言えば主である要介護者が亡くなったら、家族のサポートは終わる 介護は家族がやるもの、が昭和の常識、これが続かなくなって今に至る 自分自身が変わらないと、その部分は変わらない 母より自分が大事 自己中なひとなの?と思われるかもしれないけど 私の人生が一番大事!って表現しないと、環境に巻き込まれて介護にはまっていってしまう ************** 情報って価値がある 自分から取りに行ける人といけない人がいる 情報を取りに行くのが苦手な人おいてきぼりになる、いわゆる「情報格差」ですね 情報を得た人が、情報を得ていない人に対してきづいてあげるか 一個のお節介で、その先の人の将来が変わる 情報を得た人が情報源になってください、という啓発も同時にしている 介護をしているからといって介護だけになると、他人や社会に目がいかなくなる 情報を提供する相手もいない 介護者は世に出よ! 働き方改革は自社だけではできない クライアント様も含めてイノベーションを起こさないと 人財の流動性が自社の中だけではなく産業を超えて流動できるとイノベーションが起きるかもね となると、ジョブトレーニングも必要だよね そういう仕組みができるといいよね 会社に身を置くという働き方は変わってくる ジョブ型=職に就く働き方になるのではないか 昭和の常識は平成の非常識 認知症ケアの経験が、怒っちゃいけない、目的があるという新人教育に活かせることがある! 介護で得た知識は会社で活用できる きっと何かの意味がある 中小企業なのですが、上層部は介護のことを全く理解していない わかってないよね、と感じる おじさんたちは他人事だろうな、って感がある 働き方改革なんて明後日の話 中途半端に大きな組織で働いていると、病気や介護では働きにくいと感じる 巨大な壁みたいなものがある 圧力で追い込まれて辞めざるを得ない すみませんきょうは、すみません今日はってなると心が摩耗する 誰も、わかってもらえないと、辞めますよね 確かにそれはあるよね。 当事者も会社もきれいごとだけではすまないしね 「仕事と介護の両立」なんておこがましい。まだ「やめてないだけ」に過ぎないかも ************************************** という感じで、軽やかに、笑いあり、重たく語りあい いろんな人が集まると、勉強になる、そんな会になりました。 ご参加してくださった皆様、ありがとうございました!

雑感

介護をしながら働くには「休み」は必要です。 自由に休みが取れない環境では両立は確かに難しい 一方で、そうはいっても休まれると代わりの人材がいない場合はどうだろう タブ重なる負担が他の従業員にのしかかる場合はどうだろう 「お互い様」だけでは済まされないこともあるように感じる いずれにせよ「いままでの」という感覚では、何一つ立ち行かない時代になってきていることを肌で感じる そんなミーティングでした。