【第33回議事録】ケアラー都市伝説に振り回されない~働く介護者に必要な正しい知識と情報

2019年03月16日

今日の参加者

今日の参加者は男女ごちゃまぜ8名です。 初めての参加者、遅れての参加者、10回以上の参加者、いろんな事情をかかえても、共通項は「大事な人の介護をしている」ということ。 では、南池袋のほっこりプラスをお借りして、介護者の会を始めます!

ケアマネ都市伝説

某有名雑誌のネット版の記事に要支援要介護認定の際の医師の意見書を家族が取りに行くようなことを書いてあり、 こういったデマがまわりまわって、ケアラー都市伝説になるのだろうなと思って今回のテーマにしました ********************* 祖父の介護をしてたときに、とてもいいケアマネだった。骨折をして入所になって、その入所先でも骨折とかがあって、ケアマネに状況説明とかを求めてもはぐらかされ、納得いかなかったことがあった。 ケアマネは家族と事業所を取り次ぐ係だと思っていたので、とても悲しい思いをして、気持ちが振り回されたことがありました。祖父が亡くなってから、この会に来て、ケアマネと一言で言っても、所属によって仕事が違うことを教えてもらって、やっと納得がいきました。 「ケアマネジャーはいつでも変えられない」ということを学びました。 言葉が足りないですね。居宅介護支援事業所のケアマネはいつでも変えられるけど、特養やGHのケアマネジャーは変えられない。 ケアマネは家族と事業所の取次ではなく、ケアプラン作ったり、事業所との調整を図ったり、公費の請求することが仕事ですし、そもそも、ケアマネのクライアントは要介護者、私たち家族ではありません。 でも、わからないから、そういうネットの情報を信じてしまう。 家族は都市伝説で一喜一憂してしまう。感情の浪費はしたくない、感情は大事な母に使いたい。 丁寧な情報配信が必要だと思う。 入退院を繰り返すと、ケアマネってなにもしてくれないですよね。病院の地域連携室か老健の相談員か・・・。病院と施設を転々とすると相談する人がなかなかいないです。

その他の都市伝説

特養50万人待ちもうそだよね。そんなに待っている人はいない、というか、待っていたとしても申し込み順での入所じゃないからね。緊急度や要支援度が高いひとから入れます。 親子2人の介護世帯であれば、子がギブアップしたら入所は早くなると思います、もちろん要介護者の状態にもよるけど。 「とりあえず」で申し込みをしている人が多い 他の施設に入所できても、その他の申し込んである施設予約は取り下げない方が多い 母もGHに入所しているが、それもいつまで入れるかわからないので保険はうっておきたい

都市伝説をビジネスコミュニケーションで乗り越える

同居しているとヘルパーいれられないも都市伝説 同居していてもヘルパーを入れることは可能です。 大体「同居だからヘルパーを入れられない」はおかしい じゃぁ誰が介護するの?となる。 家族は介護の素人です。技術がなければできません。 そうやって考えると、矛盾を感じます。 かといって、正論を正面から言って「うるさい家族」と思われるのもいやかも だからこそ、最低限の知識を持ってビジネスコミュニケーションでことを運ぶのがベストなのでは? 私はビジネスコミュニケーションで、課題を乗り切るのを覚えた 私にとって介護はお給料のない、副業です。 とらえ方によっては知識も経験も得られる。 仕事だと思えば腹も立たない。 母を入所させたころに営業になったので、GHでスタッフとのやり取りは営業トークの練習になった さらに、本職の営業でこまったら介護の話をすると、クライアントと仲良くなれる 話しが入りやすい ちょっとした会話のきっかけになって、介護に向き合うのが少し楽になった 気負わずが一番!

ケアマネとのコミュニケーションで困ってます?

ケアマネさんの対応の仕方に迷ってます。 「これはどうなんですか?」と聞くと「そうですか・・」で終わる さっさと帰るのが普通なのか 私が家にいるから大丈夫と思われているのか・・・・ ********************* という、ケアラーからの相談です! 皆さん、どう思いますか? ケアマネもピンキリですよね。 ********************* 小規模多機能をどうやって探したの?ケアマネに紹介してもらったの?? ********************* 男性介護者会でそのサービスを知った ケアマネには頼まず、自分で探した 母の性格とかスタッフさんの雰囲気などを見学して決めた 会社休んでいろいろ見て回って探した いきなり施設だと混乱もするし、少しずつショートを使って慣らしていくのもいいと思った。 そこのケアマネが「お母さんのことは私たちに任せ」って言ってくれて、離職はするなと言われた ********************* ケアマネとは人間関係なので関係は作っていくしかない チェンジするのは簡単 お互いにわかろうとする歩み寄りも大事 そうは言っても最低限の仕事はしてほしいですよね。 月1回の訪問に来ない、とかは違反ですし 「次はいつですか?」と聞くと「来月です」と言われます ちょっと疲れるけど「次はこの日でお願いします」と言い切るのがいいと思います。 こっちの条件を先に言う 言葉の足りないコミュニケーションを続けてはいけない 面倒だけど、ちゃんと言葉で伝える 分かってもらえる、気づいてもらえると思ってはいけないのかもしれないです それが当たり前になるまで言葉で伝えることが大事ですね 仕事やコミュニケーションの感覚の違いを家族が理解してあげる必要があるかもしれないですね 土曜日来れるんですか、とか やってないならやってないで日程の調整をするので、とか メールも同じ 無理強いはクレーマーですが、教えてくれるのであればそれはそれでいい 聞くことはクレームではない 家族もケアマネに対して変な呼び出しとかしちゃいけないよね。 ケアマネはお手伝いではない。 そういうことはしちゃだめ 家族は家族でちゃんと対応しなくちゃだめ 「ケアマネには何言ってもいい」ではない そういう一部のモンスターファミリーには困ったものです 仕事と介護の両立は会社があること、介護業界があることなんです そこを意識しましょう。 月1回のケアマネ訪問の同席は必須ではありません ・言いたいことをまとめておいて、直接話せるので活用している ・母一人の時には来ないでください、と言ってある ・言いたいことがある時は、電話するし、ケアマネが私に言いたいことがある時は電話がくる ・方針を明確にしてあるので、そこから逸脱するときは連絡が来るようになっている ・訪問という、せっかくの機会を上手に使うべきだと思っている

ヘルパーVS家族

遅れてきたケアラーの怒りが収まらず、怒りの原因をうかがうことに ********************* 在宅介護中の要介護5の母が廊下に座り込みしてしまったので臨時ヘルパーを入れた 突然ドアが空き、ずかずか入ってくる青年 靴を揃えない以前の問題 「ヘルパーでーす」って入ってきた 「母の部屋は上階です」といったら、「あ、間違えました」と出ていった 心配になり、ついていくと・・・ 母の介助をしてくれてはいるが、人として扱っているようには見えなかった 介助が終わった時に、この後の予定を聞いたうえで、 挨拶がない 声も小さい 勝手にはいらない などといったが、「のれんにうでおろし」の感覚 途中でバカバカしくなり「おかえりください。ありがとうございました」といいました とのこと ********************* そんな青年でも貴重な人材 事業所にクレームを言うべきなのか クレームを言って、彼が辞めてしまって、人手不足に拍車をかけるのもしのぎない 家族としては悩むところ そもそも、事業所に伝えて、事業所が適切な研修を受けさせるなどの対応してくれるかも不安 それでも、言いたいことはしっかり言うべきではないか そして、改善してくれたらしっかりお礼を言う きちんと言葉にしていう 感情ではなく、言葉を持って対応する いいことも、そうでないことも 言葉をつかってコミュニケーションをとるのは家族が唯一できることなのではないでしょうか 家族はつらいよだよね

雑感

今日は「家族としてのコミュニケーション」の在り方を勉強した気がします。 介護事業者にも社会にも会社にも、家族介護に向き合っているものとして発信する意味を考えさせられました。 発信がコミュニケーションであり 発信が情報であり 発信がストレス解消であり。 「黙っていては何も始まらない」といったところでしょうか。