【第34回議事録】介護報酬改定もあることだし知識の整理整頓をしよう

2019年05月18日

今日の参加者

今日の参加者は男女ごちゃまぜ10名です。 介護者ですから、遅れてきてもOK、途中退席OK、なんでもありでやってます。 今日も笑顔と思いをもって参加してくださいました。

おばあちゃんがデイサービスのお風呂に入らなくなってしまった!どうしたらいいですか?

今日は参加者のご相談から始まりました。 ************** デイサービスには「入浴」を目的に行っている。お風呂介助の際の声掛けにおばあちゃんは傷ついてしまい、その後いろいろな理由をつけてデイサービスに行かなくなってしまった。自宅ではお風呂に入らないので、おばあちゃんが不潔になっていきます。どうしたらいいですか ・ケアマネジャーは母の友達。いい人ではある。その方が言うには「プランは変えられない。帰るなら事業所を変えるしかない」 ・この事業所は実家からも近く、いろいろ都合がよいので変える気はないのですが・・・・ ************** ・お母さんがメインで携わっているから、下手に口を出して、事業所と微妙な関係にはなりたくない。田舎だから事業所の数も少ないし・・・ ・必殺「ほめ殺し」でスタッフを持ち上げて、感謝を示したうえで言いたいことは言う、という方法を私はやっています。 ・おばあちゃんの利用しているサービスがわからないのであれば、まずはそこから調べないとだめだよね。 ・なぜ、プランが変えられないのか、その理由を解明しないといけない ・人ではなく仕組みの問題もある。だからいい人でもどうしようもない場合もある ・お互いになれ合いがあって、言わなくても大丈夫、と思っているのかもしれない ・丁寧な説明を受けられないのであれば、知識をつけるしかない ・お風呂だけの問題であれば、訪問入浴ならできるのでは? ・行きたくないのであれば、来てもらえば ・本来であれば、言ってほしくないことや触れてほしくないことなどパーソナルデータをしっかり伝えることも必要かもしれないです。 ・ただ実際問題としてパーソナルNGワードまで配慮してくれる介護スタッフがどれだけいるかはわからない ・配慮がない!とせめて、介護職員が辞めていくのも、家族としては本意ではない。 ・かといって、不衛生でおばあちゃんが病気になっても、それは絶対にダメ ・お母さんがメインで見ていようが、職員さんが辞めてしまうかもしれないとか、そういう遠慮はおかしい。言い方の問題であって、相手に動いてもらうためのコミュニケーションを考えるべきではないだろうか ・家族介護者として、相手に気持ちよく動いてもらえる技術を身につけましょう。 ・遠慮して、後手後手になって、困るのは家族です。 ・熱くなりすぎて、感情的になりがちなのは、理解できるけど、それでは相手には伝わらないし、動いてもらえない。結局、困るのはおばあちゃん。

介護報酬の改定

さてさて、今日のテーマで介護報酬の改定について資料をもって少し説明します。 ・家族介護者にとってのポイントは支給限度額が変わること 支給限度額とは・・・ ・要介護区分というのは、1日のうちにどれだけ介助が必要ですか?というもの。人の力を借りないと生きていけない時間が多いほど、介護区分の数字は大きくなる。必要な介護の時間が増えれば、サービスの量も増えます。つまりは支給限度額も増えます。 ・公費を使うので制限がある。生活支援なので、状態によって手のかかりようが変わるので、単価が違うし、使える上限も変わる ・公費の利用限度のこと ・今年の10月から介護報酬が上がるので、支給限度額もあがります。

介護に関わるお金の公的制度

・介護のお金に関わるポイント ① 支給限度額 ② 自己負担額 ③ 高額介護サービス費制度 ④ 特定入所者介護サービス費 ・年金収入額や合計所得などの言葉の意味が分からない人が介護のお金のことを文句言うのはおかしい。勉強したうえで何がどうなのかを言うべきでしょう ・「個人年金」は課税年金ですか?→それは民間保険の年金です(契約者と年金受取人の関係によって、税金の種類が異なります。個人年金保険料税制適格特約の場合は生命保険料控除適用です) ・これは教えてもらえないことなのですが絶対に理解しなくてはいけないことです ・介護受ける本人の年収だけしかみないのか、資産をみることはないのですか?→④については資産が関係あります ・どうやって調べるのですか?→通帳を持っていくのです。 ・介護はじまってすぐはなかなか勉強できないでしょうけど、少したってから勉強しないといけないと思う ・父が通帳を分割していなくて、まとまった数字が通帳に入っていた。通帳が複数あるのも大変だけど。一個にまとまっているのもいろいろ不便なこともありました(笑 ・年金もらえるような年齢になったときに、貯金と生活費の通帳を分けてもらいましょう。 ・こういったお金のことや助成のことを教えてくれない。介護保険パンフレットには書いてあるので「書いてあります」と言われて終わる ・そうはいっても読み解けないですよね・・・。 ・あまり知ってると、「おや?知ってるね」と専門職に警戒されますか? →されません。介護者であれば知っていて当然のことなのです。みんな、必死になって調べるので知ってます。

居宅介護と施設介護

・居宅でも施設でも、それは道具でしかない ・退所については、介護の手間がかかるようになったから、めんどくさいから、というような決して施設側の怠慢ではなく、重要事項説明に書いてある ・老人ホームは24時間まるっと介護を全部やってくれるわけではない ・サ高住は在宅介護、見せかけで24時間まるっと介護がついているように見えるけど、基礎的なところを見ていけば、シェアハウスみたいなものです ・24時間まるっと介護パックであれば、包括料金、そうじゃなければ選択料金 ★一番大事なのは「どういう生活がしたいのか」それには何がこまっていて、どんな社会資源があるのか、お金はどれだけ必要か、です。 ・ヒノキのお風呂に入れさせて、ネイルとか、そういうのを充実させたいのは悪くない。鼻がダメになったらヒノキのいい香りも楽しめないので次の施設へと変えればいい ・仕組みを知らないと、質問もできない ・わからなかったらわからないといえる勇気が必要かな ・興味をもつことは財産を守ることにもなりますね ・自分のための年金ではなく、お母さんのための年金 ・働いてお給料を納めることも間接的かもしれないけど、大事な介護です

雑談タイムへ・・・

・先月は親の具合が悪く「あぁ介護か・・」と頭をよぎりましたが、運よく復活してくれて、私としては猶予ができたけど、両親がいなくなっても自分の人生は続くのでそれを考えないといけないと思うようになりました。 ・職場に介護をしている人が多いので理解がある。 ・介護離職だけはしちゃだめだよ、と言われた ****** 会社にはどんなタイミングで言ったのですか? ****** ・親の都合で休まなきゃいけない、急に休まなきゃいけないことが多くなってきて、言った。 ・上司が介護をしていることを知っていたので、理解もあってよかったです。 ・細かい話をしなくても話が通じるので、話もしやすい ・介護をしているって隠していた。若いスタッフばかりだから、理解してもらえない。 ・辞表を出してください、と言われた。 ・会社自体よくなかったので、いろんなストレスで倒れてしまった。 ****** でも、実際、小さい会社の場合はどうしたらいいんだろうね。従業員に休まれて会社がつぶれたら困るし ****** ・小さい会社は社長の意見が反映しやすいので、介護の理解も浸透しやすい気がする ・4人ぐらいの企業で休むのは難しいよね ・お休みは必要だけと、休職をするのではなく、サービスを整えるために休む ・それこそ情報がないと、知らないと、休んじゃうっていうか、辞めるしかないって思っちゃいますよね ・東京都が「介護休業30日連続でとったら、助成金あげる」というのがあった。現実的ではない気がする。 ・休みは絶対に必要だけど、休みを推奨するのはちがう。小さい会社は休みを推奨できない。 ・現実問題として休みが発生することはある。会社の機能が止まることもある。それに気づいていない気がする。お互い様ということだけでは済まない。会社がなくなる可能性もある。その危機感がない気がする ・介護の専門職を相談窓口にする、とかいう人もいるけど、介護職員も介護離職しますよ ・産業ケアマネを作れば、介護離職は防げるわけではない ・家族介護と介護職としての介護は違う、、ということを言葉にして伝えてください ・家族介護はグリーフも必要 ・壊れそうにつらい。3年たっても受け止められない。 ・知りたいという欲望に駆られて、聞く人は聞いてくる ・グリーフケアの時は思いをはいて泣いてしまう人もいるし。 ・家族介護者の悩みや想いは千差万別 ・いろんな家族会があるので、自分にあうのを探せばいい ・2回目以降は常連なので遠慮なく来てください。